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ことわざという日本の文化から、マーケティングに纏わるヒントを綴ってみます。


by ito_ichiro
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【ね】念には念を入れよ

よく注意して確かめた上に、更に注意せよ。
手抜かりの無いよう最新の注意をはらえということ。

お久しぶりです。サボっている間に2005年になっていました。2005年の最初が「念には念を入れよ」で、念のため、このいろはがるたシリーズをチェックしてみました。すると、「ち」が抜けていました。これは忘れずに最後で追加します。

さて、今回のことわざは全く何の説明も要らないそのまんま・・・、と思って眺めていると、「念」とは「気をつけること、注意」とりかいするよりも「思い、気持ち」と考えるほうが、ことわざの真の意味を表しているような気がしてきました。

「目的を叶えるためには、思いが必要だ」

というのが、私の解釈です(もともとはこれだというものもあるようです)。

となると、まさしく現代の風潮に対して意味を持ってくると思います。ITを駆使したセルフチェックアウトシステム、ICタグなど経済産業省が近未来型の店舗開発を進めていますが、これが人の合理化として理解されてしまっているようにも見えます。
そのほか、商品開発においても理論優先で「思い」のない商品開発過程で、数字ベースに営業プロセスに・・・、

違うんじゃないでしょうか?

人(企業)が熱くなって進めたプロジェクトから生まれた商品はきっとイキイキしているはずです。

2005年、マーケターのみなさん!「思い」をもって「熱く」「念を入れ」ましょう!

〖お休みの言い訳〗
10月に2年ぶりに健康診断をしたら、再検査!!!
「何が、引っかかりました?」
「大腸です。」
「大腸って言うと、何が?」(恐る恐る)
「大腸ポリープか、大腸癌です。」(さらっと、事も無げに)
「・・・」
「検査食を買って、検査の日を決めてください。」

沈痛な10日間、いろいろ思い、考え、まっ、しょうがない、運命に身を任せるしかない。ただ、なんか面白いことしなくちゃ・・・と結論し、検査

「心配するようなことは何もありませんでした」
「よかったぁー!」(大声!)

それで、タガが外れた訳ではありませんが、折角なので(?)サボってみました。
これも、「念には念を・・・」でした。



改めて、よろしくお願いします。
# by ito_ichiro | 2005-01-17 11:58 | 姿勢
 はなはだしい油断、不注意極まりないことのたとえ。明るい月夜だから盗られる心配はないと思っていたら、釜を盗まれてしまったという意味から。抜かれる=盗まれるの意

 忙しかったこともあり、長いことサボってしまった。頑張らなくっちゃ!

 油断といえば2000年に相次いで起きた企業の不祥事、何故か流行のようにポロポロ露呈していました。穿った見方をすると、危機管理関連事業者によるスケープゴードだったのではと思わせるほど、一気に噴出しました(そんなことはありません!)。

 でもこの頃は、まさしくことわざ通りの企業の意識・環境にあったように思われます。バブル期に功を奏した人たちが、バブル後のエースとしてトップに立ちながらもどこかと言うより、根本的に油断の構造があったものと思われます。
 
 システムの進化しているときこそ、基本・根本的なことに目を配らなくちゃいけませんぜ。
# by ito_ichiro | 2004-09-26 06:38 | 姿勢

【そ】総領の甚六

 最初に生まれた子供は大事に育てられるので。、弟や妹に比べておっとりしていて、お人好しで世間知らずの者が多いということ。

 甚六とは1)「ろくでなし」を人名めかして言ったもの、2)または「順録(じゅんろく)」のなまりで、順序として父の世録(せろく)を継ぐの意味もあるというそうです。どちらにも取れてしまう、多分1)が最初の意味が一般的だったところで、どこかの大店の2代目が店を継ぐ頃に2)の意味を先代が1)を否定する意味で事ある度に「いやいや、あれは『甚六』でなく、『順録』といって~」なんてことから始まったんじゃないかな~。
 1)の意味では、今でも親が一代で事業を大きくしたり、世間から注目されると、子はどうしても小粒に見えてしまう。再建問題で揺れている大手流通、プロ野球選手の長男、シンボリックなのは北の国の・・・。たぶん親も自分の夢を実現させるのに注力し、子供の教育はまかせっきりになってしまい、雑草の強さを体で教えることが出来なくなってしまう、または自らもそれを嫌ってしまうのでしょう。

 2)の意味では最近の若い二世または三世の代議士、全員とは言わないが新しい動きをきちんとしている。自分のためではあるが、自らに透明性を課し、現場を重視し、自らの態度と意見を明確に伝えようとしていると思う。しっかりやってくださいよ!
# by ito_ichiro | 2004-09-06 08:06 | 社会

【れ】良薬は口に苦し

 自分のためになる忠告は、素直に聞き入れにくいというたとえ。病気によく効く薬は、苦くて飲みにくいという意から

 苦いのを我慢して飲むと何故か効く様な気がしたり、実際に効いてしまったり、それらしい風情をしていることが大切なんです。昔は苦い薬って多くあったような気がします。最近では、薬が甘くなったり、食べ物がやわらかくなったり、至れり尽くせり。

 「青汁」なんていう食品は「苦味」を強調して「良さ(効果)」を仄めかしているようですけれど、それはそれでコミュニケーションの一貫性が素晴らしい。でも「良薬は口に苦し」という古い(?!)常識がバックグラウンドになくなってしまうと、なんだかただの罰ゲームのツールになんてことにはならないことを祈ります。

 当時は「効果」がすべてに優先した最大ニーズであり、それを満たしたものが薬なのです。それで、苦さをことわざというコミュニケーションで克服したのではないでしょうか?でも現在はそこに飲みやすさというニーズに対してオブラート、最近ではゼリーなども売っています。市販薬に至っては凡そ飲み難い薬など見つからない状況ですね。

 そして、本題の耳の痛い忠告などもなかなか言ってくれないのではないでしょうか?言い難い事だけれど、相手のことを思っているからこそ言わなくてはいけないこともあります。おすぎとピーコくらいでしょうか、きちんとはっきりした言葉で忠告できるのは・・・。そんなことはありませんが、マーケターにとって耳の痛い話はなかなか代理店や調査会社から出てくることは難しいものです。

 逆にほんの一部のおしゃべりな生活者の意見を妙に真に受けてしまったりというケースを耳にすることもあります。でもそれはおしゃべりです。おしゃべりはマーケティングデータにはなりません。

 これも「良薬は口に苦し」なんですけれど・・・
# by ito_ichiro | 2004-08-30 23:07 | 姿勢
 旅行するときは道連れのあるほうが楽しく、頼もしい、同様に世を渡るのもお互い思いやりを持って仲良くすることが大切であるという教え

 江戸の庶民の生活の根底とも考えられる思想ではないでしょうか?

 弥次さん喜多さんじゃないけれど、主従関係がもともとあったとしても旅に行くには道連れがいたら楽しいものです。いつもの仲間と例え2~3日旅行にでても意外と違った面が見えて楽しいもんです。

 JRの企画でもフルムーンとか、やっぱり道連れをテーマに訴求してますね。今は旅とはいわず、旅行になってなんだか情緒がなくなって、国内旅行よりも海外旅行の方が安くって、情緒とは程遠いものになってしまいました。もちろん、揺り戻しで情緒を謳ったものもありますが、マニュアル化された情緒なんて要りません。

 情報化社会になって、情がなくなるなんて変な話ですね。これじゃ報(通知、しらせ)社会ですよぉ。全くもって情けない。そういえば、Eメールって以前にも書きましたが、送った側は読んだものだと思い込み、読まないほうがいけないという「おしらせ的」傾向が時々見られます。送ったら、そこですべてが完了したのではありませんよ。

 情けってモノは、相手を信頼しているから生まれるものじゃないでしょうか。社員を信頼し、お客様を信頼し、企業を信頼しそれぞれがその信頼に応える善循環によって成り立つようになって、現在に情報システム化社会から、本当の情報化社会になるのではないでしょうか。
# by ito_ichiro | 2004-08-21 22:02 | 社会