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ことわざという日本の文化から、マーケティングに纏わるヒントを綴ってみます。


by ito_ichiro
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【そ】総領の甚六

 最初に生まれた子供は大事に育てられるので。、弟や妹に比べておっとりしていて、お人好しで世間知らずの者が多いということ。

 甚六とは1)「ろくでなし」を人名めかして言ったもの、2)または「順録(じゅんろく)」のなまりで、順序として父の世録(せろく)を継ぐの意味もあるというそうです。どちらにも取れてしまう、多分1)が最初の意味が一般的だったところで、どこかの大店の2代目が店を継ぐ頃に2)の意味を先代が1)を否定する意味で事ある度に「いやいや、あれは『甚六』でなく、『順録』といって~」なんてことから始まったんじゃないかな~。
 1)の意味では、今でも親が一代で事業を大きくしたり、世間から注目されると、子はどうしても小粒に見えてしまう。再建問題で揺れている大手流通、プロ野球選手の長男、シンボリックなのは北の国の・・・。たぶん親も自分の夢を実現させるのに注力し、子供の教育はまかせっきりになってしまい、雑草の強さを体で教えることが出来なくなってしまう、または自らもそれを嫌ってしまうのでしょう。

 2)の意味では最近の若い二世または三世の代議士、全員とは言わないが新しい動きをきちんとしている。自分のためではあるが、自らに透明性を課し、現場を重視し、自らの態度と意見を明確に伝えようとしていると思う。しっかりやってくださいよ!
by ito_ichiro | 2004-09-06 08:06 | 社会