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ことわざという日本の文化から、マーケティングに纏わるヒントを綴ってみます。


by ito_ichiro
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【を】老いては子に従え

 年を取ったらだ出しゃばらずに何事も子に任せて、その意見や方針に従うのがよいということ。

 本来は仏教や儒教の「三従」によるもので、幼時は父に、結婚したら夫に、夫の死後は子に従うことの女性に対する教えからきた封建時代の言葉とのことです。韓国はいまだにこのままという話を韓国に行った際、ガイドの女性に聞いたことがあります。

 勿論、現在の日本では老人のあり方について言われているものです。

 この反対「老害」って言うのも丁度今、テレビのワイドショーのスポーツコーナーや新聞のスポーツ欄では実況が見られますね。例の野球のあの方・・・。

そういえば、先日たまたまモンティパイソンのビデオを見たら、不良老人ものがありました。老人がまるで、ヘルエンジェルのように傍若無人に振る舞い、ハンドバッグやステッキを振り回し、周りを震え上がらせているものです。これは、作られたものとはいえ、微笑ましい老害でした。

 さて、あるメーカーでは商品の最終決定をする際、社長以下、歳を取った役員の判断は含めないということです。自分たちは、商品のターゲットから離れ、その視点で商品のよさ(勿論、ネガティブも)を理解できないからだということです。

 いくつになっても現役でありたい気持ちはわかりますが、老いたからこそできる事もある筈です。例えば、今まで築き上げてきたネットワークで、現場を支援するとか、ノンプロフィットビジネスとか・・・。そういったものをきちんと価値として認めていくことが必要なのではないでしょうか?
by ito_ichiro | 2004-07-23 06:54 | 姿勢